工事現場レポート

施工現場レポート

「ただいま工事中」 施工現場のご報告-0001

地下鉄駅徒歩 18分!コンパクトながら収納豊富な暮らしやすい3LDKにリノベーション

今日はもうすぐ完成するリノベーション現場の施工過程をご報告します。

11月中旬には完成見学会も予定しておりますので、新築基準のリノベーションとはどのようなものなのか、ぜひとも体感しにいらしてください。

傷みの激しい築44年の狭小物件に改修と増築を行い、次世代新築基準に再生しました。

今回のリノベーションベースは昭和54年築。
地下鉄駅徒歩18分の好立地でしたが、外壁を一度リフォームしたようですが、屋根やその他の部分は建てたときのままだったらしく、雨漏りやスガ漏れなどで、2階も、1階リビング天井も腐食してはがれているような状況でした。

また、昭和54年は第二次オイルショックによる物価高と景気後退により、経済状況が悪化しており、現在によく似た状況でした。
したがってこの時期は土地が狭く、住宅そのものも小さいものが多かったのです。
リビングや浴室も小さく、そのままの間取りでは手狭です。

リビングの天井も、

2階の天井にも剥落や雨漏り痕が多数。

そこで、内外装や窓、断熱材などを全て撤去し、基礎と骨組みだけの状態に解体。
耐震補強や断熱改修と増築を行うことに・・・

① 解体工事

まず、屋内の設備や機器、天井や壁などの内装をすべて解体します。

今回は断熱等級5等級の性能を選ばれたため、断熱材もすべて撤去します。

外壁も下地まで解体し、

屋根も小屋組から解体します。

基礎・コンクリート工事

昭和50年代前半の家は、基礎に鉄筋が入っていない家も多く、今回は劣化している部分もあったため、部分的に基礎を増し打ちし、高速道路などの補強に使われる炭素繊維で補強。
玄関前のポーチは丸ごとつくりかえました。

黒い布のように見えるものが炭素繊維(カーボンファイバー)

通常の鉄筋の10倍の強度があります。

構造改修・増築工事

劣化や腐食のある部分はもちろん、強度が足りない部分もすべて交換補強します。

床下の横架材も、十分な強度を持ったものに交換・増設します。

最新の耐震基準に適合させるため、太梁を入れます。

腐食や劣化がない部分でも、間取りの変更に伴って、柱や梁の交換が必要な部分もあります。

2階部分を法令の制限いっぱいまでに増築し、小屋組みも新設しました。

基礎上1mには防腐剤を塗布して腐食を防ぎ、

構造改修工事の完成です。

耐震補強工事

築年数の古い旧耐震物件のため、耐震補強工事を行います。
最近増えてきた大きな地震から、ご家族の声明を守ります。

地震の揺れに耐えるため、構造用パネルを設置します。

栓で支える筋交いより、面で支えるため、強度が高くなります。

構造用金物を使い、柱と梁、

土台や胴差などの横架材と柱をしっかり接合します。

斜めに打ってあるのは、地震や強風による建物のねじれを防ぐ「火打ち金物」

この補強工事により、耐震構造の評点は国が定める新築基準の1.16倍にまでひきあげられました。

外装建具・窓交換工事

住宅の熱の1/3は窓から逃げるといわれています。
断熱性能を、6年後の2030年に新築に着区化される断熱等級5等級に引き上げるため、玄関ドアとすべての窓を寒冷地向けの窓に交換いたします。

断熱・気密工事

断熱等級を5等級に適合させるため、すべての断熱材を高性能断熱材に交換し、更に外張り断熱をプラス。
隙間風の侵入や暖気が逃げるのを防ぎ、構造体内の結露を防ぐ気密施工も必須工事となります。

暖気の漏出と隙間風の侵入を防ぎ、構造体内への水蒸気の侵入を防ぎます。

構造体内の結露は木材の腐食やカビの発生を招くため、気密施工を施すことは、住宅寿命を延ばすためにとても大切な工事です。

配管・配線工事

給排水管に劣化が著しく、水漏れなどの危険があるため、配管は全て交換します。
また、大幅な間取変更に合わせてスイッチや照明の位置が変わるため、配電盤や配線もすべて交換いたします。

内装造作工事

構造と断熱、設備関係の工事が終わったので、いよいよ天井や壁、階段、室内建具などの造作に移ります。
ここまで実に着工から9週間。
向上で加工した木材を組み立てるだけの新築工事と違って、高度な技術とたくさんの手間が必要ですが、使える部分を再利用するリノベーションは、新築と比べて600万円から1千万円以上の節約が可能になります。

外装工事

屋根、外壁は新築同様防水下地から作り直します。

RENOたま!がめざすこと

「長期優良リノベーション協会」の取り組みについてはこちらをご覧ください。

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