A様はお勤め先の施設一軒を預かる責任の重いお立場。
ご自身が担当する仕事の他に、全体の管理や部下が体調不良で休むとそのシフトを埋めたり、と、多忙な日々を送ってこられました。
結婚なさるつもりはなく、気楽な一人暮らしであることも手伝って、時間に追われるあまり外食が増えました。
ストレスの解消におやつなどを買うことも多く、栄養のバランスが崩れて体調をくずしがち。
なんとなく、といった出費が多く、このままではまとまった貯蓄も出来ずに歳を取っていってしまうのでは、という不安を感じられたそうです。
一念発起して住宅の購入を決意したものの、新築の価格では今まで先送りにしていた分をカバーするような貯蓄はできません。
そこでリフォーム済みの中古住宅を探しましたが長く住める工事内容かどうかに確信が持てません。
また、売出中の物件はファミリータイプが多く、3LDKや4LDKは一人暮らしには広すぎて物件探しは難航。

そんなA様が興味を持たれた広告物件は・・・

仕事が忙しい一人暮らしにとって、家事をこなして住宅を快適に保つのはなかなか難しいことです。
できるだけ動線を短く配置し、また、掃除やお手入れに手間のかからない機器を選定することで家事負担を大きく減らし、ゆとりの時間を生み出します。

外壁材は、耐久性の高いガルバリウムサイディング。
一瞬ダークグレーに見える外壁色は色はウイロウグリーンという深みのある緑色。

ドアは寒冷地向けの高断熱ドアに交換。
重厚感のあるスモークヒッコリー柄を選択。
外壁の深い緑によくマッチしています。

玄関には40足収納可能なシューズクローゼットを設置。

壁付けキッチンをカウンターキッチンに変更。
ダイニングを対面側でなく並びに置くことで配膳の手間を省きます。

キッチン脇のパントリーから浴室までを結ぶ水廻り動線。
仕事で疲れた状態でもお掃除や洗濯に手間がかからないよう、家事動線をできるだけ短く設定しました。

0.75坪のユニットバスを1坪サイズに拡張。
半身浴も楽しめる段差付きの浴槽。
水はけがよく継ぎ目のない浴室は、カビが生えづらくお掃除の手間が省けます。

トイレは20ℓタンク付きから節水型の手洗い付きに変更。
一回に使用する水の量は5ℓ。

階段を90㎝延長して、勾配を緩くしました。
転落事故の危険を減らし、お年を召してからも安心です。

A様の楽しみは、休日にお友達を招いてのささやかなホームパーティー。
ゆっくり過ごしていただけるよう、寝室をご用意しました。

ご自身の寝室は南側に配置。
ドアやアクセントクロスの色も、客室よりは重厚なものを選ばれました。