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札幌の土地が値上りする3つの理由 ①

 RENOたま!スタッフの「リノベ業務日誌」-0002

 アベノミクスと異次元緩和

皆様、こんにちは。
RENOたま!の事務局担当です。

アベノミクスから10年も続いたマイナス金利政策で、日本は円安になり、おかげで諸外国は、日本製品を安く買えるようになりました。
最近は日銀が金利を0.25%に上げたため、市場は多少混乱していますが、いまだに金利差は大きく開いたままです。
輸出企業にとってはうれしい環境なのでしょう。


しかし、安く買えるようになったのはモノだけではありません。
日本の土地も安く買えるようになったのです。

□  一本しか飛ばなかったアベノミクスの「三本の矢」
□  金利が下がると円安になる
□  円安で買いたたかれる日本

1. 一本しか飛ばなかったアベノミクスの「三本の矢」

アベノミクスとは、「三本の矢」とよばれる3つの政策で、景気を良くしようという考えでした。

① 金利を下げてお金の量を増やし、企業が投資しやすくする(金融政策)
② 公共事業を増やして仕事を作る(財政政策)
③ 仕事と資金が増えた企業は投資を増やして成長し、社員の給料を上げる(成長戦略)

しかし実現したのは①の低金利政策だけでした。
②の公共事業は減り続け、実は、民主党時代よりも少なかったのです。

③の成長戦略は、①②がそろって初めて実行可能な戦略です。

しかし、政府が公共事業を減らしたため、実際には民間の仕事が減ってしまったのです。

・ 仕事が増えなかった企業は、せっかく増やしたお金を借りてくれず、設備投資も行わない。
・ 投資をおこなわないから生産性も上がらず、利益が増えない。
・ 利益が増えないから社員の給料を上げない。
・ 収入が増えない(減った)ので人々はモノを買わなくなる。
・ モノが売れないと困るので、企業は値下げを行う。
・ より儲からなくなるので、企業は給料を減らす。

といった、世に言う「デフレスパイラル」という悪循環におちいってしまったのです。

そんなわけで、日本は経済が成長しないまま、低金利政策だけが今も続いています。

2. 金利が下がると円安になる

さて、日本の金利が下がると、世界の人々は
「円を持っていてもちっとも金利がつかない。儲からないから円を売って、もっと金利が高い国のお金を買おう」
と考えるため、円が値下がりします。

アベノミクスの当時は、
「日本は輸出立国だ。円安になると輸出が伸びて企業が儲かる。だから円安は良いことだ」
なんて言われてました。

例えば1ドルが100円の時に200万円の車を買おうとすると2万ドル払わなければいけなかったものが、1ドル110円になると、1万8千ドルで買えることになります。
つまり同じ車を、22万円も安く買えることになるのです。

そういうことになれば、海外の人たちは自国の高い車より、日本の安い車を買ってくれるようになりますね。

3. 円安で買いたたかれる日本

しかし、海外に安く買われたのは製品だけではありません。

2014年にはソニーのパソコンブランドの「VAIO」、2016年に東芝の家電事業とシャープ、2017年には東芝のテレビ事業部門、2018年に東芝のパソコン部門、2019年にパイオニア・・・

など、昔は世界に名だたるブランドを持った企業が次々と外国に買収されました。
これは、単に会社が買い取られたというだけではなく、技術やノウハウも流出してしまったことを意味します。
それはつまり、自国ではモノをつくれなくなってゆく、ということです。

何もハイテク関連だけではありません。
コロナパンデミックの際には、ワクチンはおろか、マスクでさえ生産できなかったのは、皆様も覚えてらっしゃると思います。

日本でもトップクラスの大企業が買われてゆくのですから、土地が買われないはずはありません。

北海道では2019年までに、2,946万平方メートルの森林が外国に買い取られたといいます。
北海道の総面積が8,342万平方メートルですから、なんと、約35%がすでに外国のモノとなっているのですね。

他にも、ゴルフ場や市中の不動産なども買われていますので、実際には4割近くが外国の土地となっている可能性があります。

そんなわけで北海道の不動産価格の平均は、2010年と比較して45.5%も値上がりしています。
これは全国でダントツの1位です

こうして見てみると、北海道の中心である札幌市の地価が9割以上値上がりするのも当然といえば当然です。

ところで、外資による不動産買収の中でも、中国による買取りが8割を超えているということです。
このままではいずれ北海道が丸ごと中国のモノになってしまうかもしれません。

どうして中国ばかりがそんなに北海道の土地を買っているのでしょうか?


次回は、中国のお金が日本に集中する、そのわけについて考えてみます。

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