お客様の成功体験
1階の広さを活かして家事効率を向上させる回遊動線を採用
築41年の古家を長期優良基準相当の高性能住宅にフルリノベーション
玄関からキッチンまでを結ぶ、ファミリークローゼットとランドリーを備えた水廻り動線
衛生と家事効率に配慮したゆとりある間取り
耐震等級 2等級、ZEH基準をクリアした高性能住宅
お客様のこだわりの価値と、課題解決の取り組み
最初は交通の便の良い（地下鉄徒歩圏など）に住まいを探しておられたS様ご家族。
子育てに適した環境でお子様をのびのび育てたい、とお考えのご夫妻は、最終的には奥様のご実家の近くに広い角地の物件を選ばれました。
お子様にとって有害な施設のない郊外の住宅地で、精神的にも健康に育ってほしいという考えに気づかれたからです。
リノベーションベースとなる中古住宅は、1981年の6月以降に確認申請を行った注文住宅で、構造もしっかりしておりなかなかの優良物件です。
しかし、断熱性能が不足しており、壁には内部結露を疑わせるシミが見られます。
また、部屋数が6室もある割に収納が足りません。
そこで、全面スケルトンリフォームを行い断熱を強化するとともに大規模な間取変更を行いました。
施工内容・性能値
【築年】1981年8月 （築41年）
【床面積】100.44㎡ → 100.44㎡ （6LDK → 4LDK）
【耐震性能】耐震 2等級 耐震精密診断法評点1.30
【断熱性能】断熱 4等級 UA値 0.46
【気密性能】C値 1.0（完成後実測値）新築基準の1/2
【水平レベル】4.8㎜/1000㎜ → 1.64㎜/1000㎜
【垂直レベル】4.8㎜/1000㎜ → 2.08㎜/1000㎜
空間のゆとりと家事効率の両立を意識した間取り
広くて区画の多い間取ほりほど動線が長くなり、利便性が低下します。
部屋、区画ごとの目的をしっかり意識して計画することで、家事効率がよくストレスの少ない住空間を実現できます。
最大の特徴は
① 玄関から浴室までを一直線に結び、リビングやキッチンからのアクセスも容易なアメニティエリアの回遊動線
お出かけ前の身支度や帰宅後の衛生管理に便利な他、お掃除の動線が短く、調理と洗濯の同時進行、洗って干してそのまま仕舞えるランドリーとファミリークローゼットの隣接、など、空間だけではなく時間のゆとりも実現する間取りです。
② 豊富な収納
ファミリークローゼットやパントリー、階段下収納の他、全居室には平均的な一般の住宅でも贅沢なほどの収納を完備。
収納家具を置く必要がなく、室内がいつもスッキリと片付き、空間の解放感が一層際立ちます。
外観
既存住宅の機能的な設計を活かし、クリーミーホワイトでナチュラルに仕上げた外観
外壁には耐久性の高いガルバリウムサイディングを採用。
落屑防止効果の高い無落雪屋根。
大きなひさしは雨跳ねによる外壁の劣化や、直射日光の紫外線による家具や床の日焼けを防ぐために効果があるため、屋根の形状はそのまま活用しました。
リビング
南東からの陽ざしをいっぱいに取り込む窓配置で明るいリビングを実現
明かりをたくさん取り入れるため、大きめの窓を天井から配置します。
照明機器をご自身で購入されることに決めたため、撮影時点では照明が設置されていません。
照明の助けを借りなくても、十分以上の明るさを確保できました。
窓の高さを天井レベルに合わせて配置しました。
スカイライト（天空光）がたくさん入るため、明るく開放感のある空間になりました。
回遊動線の採用
玄関からキッチンまでを結ぶ、ファミリークローゼットとランドリーを備えた水廻り動線の採用で衛生と家事効率に配慮した間取となりました。
玄関
断熱性の低いアルミドアを寒冷地向けの高断熱ドアに更新
ナチュラルなコーディネートに合わせて、エレガントタイプのキャメルカラーを選択なさいました。
玄関には60足収納可能なシューズクロークを配置
コート掛けの採用で、ウイルスやPM2.5などによる室内の汚染を防ぎます。
玄関からキッチンまでを結ぶ回遊動線
玄関から浴室までを一直線に結ぶ動線。
帰宅後まっすぐ、手や顔を洗える衛生面を考慮した配置。
動線のスタートは大容量のファミリークローゼット
左右にハンガーパイプ付きの棚をセット
コート掛けや、洗濯後の部屋着、外出着などを収納できます。
続く洗面室にはおしゃれなフロートタイプのドレッサーを採用。
隣は洗濯機を置くスペースです。
二坪サイズの広い空間は、室内干しにも大活躍。
ランドリースペースの隣には可動式の収納棚を設置。
洗剤などのストックの他、タオルや肌着も、洗って、干して、そのまま仕舞えます。
ドレッサー
ドレッサーは水撥ねしにくい深型ボウルを備えたPanasonic製を採用。
キッチン
古いセクショナルキッチンから、Panasonic製のシステムキッチンに変更
アイランドスタイルの対面配置で、お子様を見守りながら家事ができます。
継ぎ目がなく掃除のしやすいステンレスシンクと広いワークトップ。
レンジフードはワンタッチで部品が取り外せて、シンクでつけおき洗いも出来るスマートタイプを選択。
キッチン背後のカップボードも、キッチンと色をそろえたカウンタータイプ。
ご家族4人分の食器を難なく収納できるほか、家電の配置に便利です。
上部には見せる収納として、アイアン使いのおしゃれな棚をつけられました。
キッチン脇には大容量のパントリー
小さなワークスペースがあり、パソコンを置いておけば家計簿の整理やレシピの確認などにも便利です。
トイレ
トイレにはPanasonic製の節水型トイレを採用。
既存のトイレは20ℓであるのに比べ、新しいトイレは5ℓ。
節水効果は 1/4です。
トイレのコーディネートも城を基調に、明るく爽やかに仕上げました。
居室
1階の和室を、機能的な収納を備えた洋室に改造
既存住宅の和室は仏間や床の間、押入まで含めて 8畳サイズ。
毎月の法要はもちろんのこと、客間や応接間としても重宝な一室でした。
今回のプランでは、収納を含めての 6畳にサイズダウンしてLDKを拡張するとともに、多目的に使えるファミリールームに改造。
間仕切を閉め切ると、独立した客用寝室として使えます。
間仕切をあけはなつと、連続した空間としてリビングの解放感が増すとともに、採光や風通しも良くなります。
お子様のプレイルームや将来親御さんの介護をするときも、見守りができて安心ですね。
御年を召してご夫婦二人きりになったら、ベッドを置いて1階だけでの気楽なワンルーム生活も可能です。
押入タイプのクローゼットや高さが変えられる可動棚は、家族構成が変わっても目的にも合わせて使用できて便利です。
収納を合わせて 8畳あった和室をサイズダウンしてリビングを拡張しました。
客用寝室としての仕様を念頭に、クローゼットは布団を仕舞える押入タイプ。お子様が小さいうちは、ご家族みんなで一階でお休みになる事も出来ます。
右側の可動棚は、お子様が小さい間はおもちゃ置場、将来的には雑貨収納や飾り棚などにも活用できます。
壁に規則的に並んでいる四角く黒ずんでいる部分はカビです。
四角形を囲む白い線状のところには下地木材が入っています。
断熱不足と、部屋ごとの温度差が原因で内装ボードの裏側に結露が起こり、徐々にカビが発生したものと思われます。
カビは建材に含まれるホルムアルデヒド以上に、シックハウス症候群の原因となります。